★スタンプツールの実践的な使い方
今回は実際にスタンプ等を使って加工していきます。
①コピースタンプと修復ブラシの違い
・修復ブラシ
スタンプする時、周りの部分の色と多少同化させてなじませてくれる
・コピースタンプ
周りのことなど関係なく記憶した画像をスタンプする
ちなみにこのサイトがとても分かりやすいです。
Photoshop Manual – [ 修復ブラシツール ] で肌をキレイにする – by StudioGraphics
僕は背景みたいに比較的滑らかなところは修復ブラシ、
顔のように入り組んだところはコピースタンプでやっています。
なので、遺影写真の作成の際にはスタンプツールを使う頻度が高いと思います。
②スタンプツールを使うときのコツと注意点
コツとしては
・スタンプしたい箇所のなるべく近い所からAltキーで画像を持ってくること
・もとの写真と途中何度も見比べること
の2点です。
特に人物をスタンプする時、気をつけなくてはいけないのが顔が変わってしまう事です。
毎日、たくさんの遺影写真を作っていますが、故人さんにはもちろん1度もお会いしたことはありません。
だから、故人さんの情報は元写真のみです。
表情などをまったく知らないままに勝手にスタンプしていくと目や鼻の角度等が変わり、
別人のようになってしまう事があります。
なのでスタンプする場合は、なるべく近くの箇所から選び色味が変わらないようにする。
元写真を絶えず見て、表情や顔が別人になっていないか確認する。
とても大事です。
しかも今回は画質の悪い元写真の修正なのでより注意を払う必要があります。
あとは感覚と慣れと経験です。
修復ブラシ、スタンプはやり方を聞いたからといってすぐに上手にできるものではありません。
何回もこの機能を使って慣れていってください。
また、スタンプツールは消しゴムツールと同じように直径、硬さ、不透明度などがあります。
それぞれ消しゴムツールと同じように設定できます。
僕は周りとなじませたいときには低めの不透明度、硬さ0で使いますが、
のっぺりしすぎたりする場合には硬めのスタンプを使います。
元写真がこの題材のように粗かったりボケていたりした場合、どこかである程度の妥協が必要となってきます。
また、前回は省略しましたが、前工程の不要な輪郭を消す際にもスタンプツールは活躍します。
消しゴムで消した跡が、なんか違和感があるところをコピースタンプで整えたり、
髪の毛の流れが途中で切れてたり、もっと髪をフワッとさせたりとかそういう細かい部分でもコピースタンプは
活躍してくれます。
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